アウトラインという設計前工程について
我々のチームにおいて、アウトラインという工程を作っています。
ビジョンを固めた。次の大きなリリースブロックの方向性はこんな感じだ。ターゲットのポートフォリオはこんな感じ、という方針策定のところまで定めた時に設計&実装以降の工程との乖離が大きいことを問題視してこの工程は作られました。
企画やグランドデザイナーは設計&実装工程には加わらないが、ここで離れられるとどうしても設計&実装でズレが出てきます。
方針策定の粒度が粗いのではないか、というのが我々がたてた仮説です。
そこで方針策定と設計&実装工程のギャップを埋めるためにアウトラインというフェーズを定義しました。
ペーパープロトタイプやモック、プレイアブルデモなどで「今回の狙い」を共有する工程です。
アウトライン工程の導入により、実装後のデモレビューからの手直しの量が30%程度減りました。また、デモ段階で「定義」で揉める、本来でもレビューフェーズに含めるべきではない要素のレビュー行為が大きく減りました。
ここで大事なのは設計&実装においてアウトラインの成果物は上書きされがちです。
未知の要素や、作ってみてわかった改善のフィードバックなどがあるからです。
アウトラインの上書きは好ましいものとして上書きを是認してます。
アウトラインは「守るもの」というよりは本体の製造コストの5%程度で作れる軽量なプロトタイプという認識で作った方がいいと思いました。